http://miya.aki.gs/miya/miya_report21.pdf
(PDFファイルです)
・・・やっとできました。とりあえず「関係」についてだけですが、これから「存在」「信念」「印象⇒観念の因果関係」「自我」「情念」などについても分析していく予定です。
そして、本稿の内容をふまえた上で、次にジェイムズの「関係」についてもきっちり分析しておかねば、と思います。
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本稿は、ヒューム著、土岐邦夫・小西嘉四郎訳『人性論』(中央公論社)における「関係」に関する分析である。経験が経験則としての知識(ア・プリオリな認識という意味ではない)として成立する際に「関係」というものは避けて通れない。経験どうしの「関係」といかなるものなのか、「関係」を経験論として説明するとはどういうことなのか、ヒュームの見解を批判的に検証することで明らかにしていく。
<目次>
Ⅰ.「印象」「観念」という区分の有効性と問題点(2ページ)
(1)ヒュームの「観念」とはあくまで「心像」である
(2)ヒュームは「言葉」の位置づけを見落としている
Ⅱ.観念が「結び合わされる」とはどういうことなのか(5ページ)
(1)観念は“好きなようにどんな形にでも結び合わされる”わけではない
(2)「力」「作用」「きずな」という印象・観念はない
Ⅲ.「関係」と「複雑観念」(9ページ)
Ⅳ.「哲学的関係」はいずれも「経験によって知らされる」(1)(12ページ)
Ⅴ.「哲学的関係」はいずれも「経験によって知らされる」(2)因果・空間・時間
(14ページ)
Ⅵ.因果関係に関するヒュームの見解の問題点(17ページ)
(1)ヒュームは因果関係の「原因」を問うてしまっている
(2)「必然性」とは、経験論では「恒常性」「蓋然性」でしかない
(3)推論は究極的には無根拠
Ⅶ.おわりに:言葉と経験との関係について(20ページ)
(1)言葉を無視する弊害
(2)言葉と経験との関係は論理で説明できない
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